丸腰デパート・イケメン保安課
『では、ルールの説明でぇ〜す!聞き逃すと…を落とす事になるからね!記憶に刻みこまれ、トラウマになるくらいにちゃんと聞いて下さぁい』

何を落とす事に?!

私の想像では…は落としたくないから必死で聞くよ!

『みなさんで手前から順に部屋を回り、スタンプ押してね!以上!』
「終わりっ?!」

トラウマになんかなりゃしねぇ!


「はい!質問!」
『はい、そこの甘味っぽいお嬢さん』
甘味?

「一体、私達はどんなアトラクションって言うか、ゲームをするんですか?」

そうですねぇと、本田は鼻をヒクヒクさせた。

『簡単に言えば…生か死か?』
「そんな重要な選択をゲームに盛り込み?!」

こっちの方がトラウマだよっ!

「ふ…粋なはからいをするものだな」
「粋なのかっ?!はからいってサプライズとは違うだろっ!」

命の選択だぞっ!

ああ、主任は命のスペア持ってるんだったよね?

ありそうだもん、マジで。


「まぁ…入ったからには、ゲームをクリアするか昴が結界をとかない限り、出口はありませんからね」
「…そういう事は入る前に言ってくれません?」

遅いんだよ、いつもながら。
< 290 / 382 >

この作品をシェア

pagetop