丸腰デパート・イケメン保安課
怒ってるのか、主任が立ち上がり叫ぶ。
「教員免許は持ってるのか!貴様!」

ソコに突っ込む?!

家紋さんは、やれやれとため息。
「あの服、人気アニメの三代目大泥棒のパクりではないですか」

ああ…言われてみれば。

「どうせなら3年B組的が良かったなぁ〜」

ああ、先生っぽいよね?

って言う事それだけ?!


『みなさん無駄口多いですねぇ?周りの友達を見習って下さい?』

周りの友達?

隣の机をチラ見してみた…ら…。


いつの間にか人が座っ―…人じゃないっ!!

薄っぺらく細い布の身体に、付け足しされた様な目…確かこいつ…空を飛ぶ……。

妖怪事典で見た事があるううぅっ!


「☆〇<――っ!!」


声にならない声を上げ、前に座る主任の背を必死に叩いたよ!


「1時間目は数学だと?教科書持ってないから見せろ!」
主任は、隣の席の妖怪に声をかけてる!普通に!

主任?!
あなたの隣の人…包丁研いでる老婆じゃないですかぁ!!


『あたしゃ解剖学しか興味ないよっ』
「はははっ!変なばぁさんだな!デパートの精肉厨房で解体のパートやるか?」


普通に接して馴染んでんじゃねぇ―――よっ!!
< 293 / 382 >

この作品をシェア

pagetop