丸腰デパート・イケメン保安課
「綾美!勝てばイタリアンだ!」
「決めるな!」
「綾美が一緒に行ってくれないならやる気無くなるしぃ〜〜」

主任は唇をとがらせ、ツーンと横を向いた。

くそっ!ストライキか?
ムカつく!


でも…勝ってスタンプもらわないと即死だし。

勝つ為には主任に張り切ってもらわないと無理っぽいし。

主任がやる気になるには、イタリアンを約束しないとダメ?


って言うか!
何で私だけこんな選択迫られてるんだよ!


ピピピィ―――!

『お嬢さん、試合が進まないのでイタリアン決めてもらえませんか?』


本田にまで言われたあっ!


「っわかったよっ!行けばいいんでしょ!」

ヤケくそで返事をした途端、主任の目が…輝いてるし!

「ウコンは無いな!綾美!」
「それを言うなら二言は無いだ!」
「イタリアンがあるなら無くてもいいからいい!」

訳わかんないなっ!

くそ―…。
単純すぎるっ!
そして私…流されすぎ!


確かにイタリアンはそそられるけどさぁ。

でもコレって…デートになっちゃうんじゃないの?


「どんどん行くぞっ!魔球第二弾!」

うわぁっ!
主任が全開モード突入?!

悩んでる暇すらないなっ!
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