丸腰デパート・イケメン保安課
本田が出てこなけりゃ普通に年末できてたのに!


『は?わたくしですか?』
「そうだよ!あんただよ!大体どっから来たのよ!あんた」

私は保安課のオフィスに居たのに、いきなりこんな事態に巻き込まれてさ。
迷惑もいいトコだ!

「本田は昴の結界の見張りなんだぞ?綾美」
「だから!そもそも昴さんの結界って何なのよ!」

訳わかんないっての!

「昴の結界はですね、捕えた妖怪を封印する空間みたいなものなんです」

家紋さんが、メガネを指で上げながら言う。


…捕えた妖怪?


どういう事なんだ?


確かに昴さんは、変な能力を持ってると思うよ?
悪魔を呼んだりさ。


「今更ですけど…昴さんって…何者?」

「アレ?桜田ちゃん知らなかった?」
栗田さんがDSを閉じながら聞いてきた。

「知りませんよ」
「昴さんの本業は、ゴーストバスターだよ」



……………。

ハイ?


ゴーストバスター?



「ソレって、何?」
「何って…まぁ、霊能者ってヤツ?」


は?


昴さんが?


霊能者…………。



「はあああぁぁ――!?!」


何それ!
何なのそれ!

霊能者って何なのよ―――!!
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