丸腰デパート・イケメン保安課
歓迎会。

主任、家紋さん、昴さん、貢さん、栗田さん、私…そして敏腕課長…。

6人+一匹で向かった先は何とっ!

いかにも高級そうな割烹料理の店!

吉原庵…。
つーかここって…よくグルメ雑誌に掲載されてる店だよね?!

いかにも高級かつ敷居の高そうな雰囲気が、入口ですでに私を威圧する。

やばい…足がすくんじゃう!


「さぁっ!決戦だ!必ず看板を降ろさせるぞ!」

敏腕課長を小脇に抱えた主任が、我先へと意気込みつつ門をくぐる。

道場破りのノリかよっ!

「ちょっ!ちょっと待ったあっ!」
「何だ?綾美、トイレなら中に完備されているぞ?」
「トイレの話してないっての!」

そうじゃなくってさあ!


「猫は…まずいんじゃないかなぁ?と思うんですけど」

さすがに高級料亭だし、猫連れてたら門前払いじゃない?

そんな事かと、主任は笑った。

「大丈夫!エレガントに装う!」
「エレガントじゃなくて!飲食店に動物を連れて入るのはエチケットの問題だろっ?!」

何をのんきに笑ってんだよ!

「大丈夫ですよ、桜田さん」
家紋さんが微笑し、先に門をくぐって入って行く。
大丈夫って…何を基準に?
不安すぎるっ!
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