丸腰デパート・イケメン保安課
私があんな事言ったから!
保安課が大好きって言ったから!

溢れてくる涙……。
デスクの上にボタリと落ちる。

私の意見なんかどうでもいいじゃん!
自分を優先すればいいじゃん!

主任…馬鹿だから、そういう事できちゃうくらい馬鹿だから!


「なぁんだ!そういう事か!」
「納得だねぇ」
栗田さんと貢さんが、笑いながら顔を見合わせてる。

「なるほど、東らしい。馬鹿正直な奴だ」
「笙らしいと言えば笙らしい」
家紋さんと昴さんも…笑ってる。


何で?

私のせいだよ?

多分、私が余計な事言ったからなんだよ?


「どうしてみんな…私を怒らないんですか?」
はぁ?と栗田さんが瞬きした。

「何で桜田ちゃんを怒らなきゃなんないの」
「そうだよ〜、主任が自分で決めた事なんだから、僕達がとやかく言う事はないもん」

……へ?

「そうだな、笙が決めたのなら、そうしたいのなら止めないでおこう」

……ええっ?

「アメリカなら行けるくらいの距離だしな。俺の実家の自家用ジェットもある」
「いいね!ジェット飛ばそう!行く時は桜田ちゃんも行くんだよ?強制だから。パスポート申請しといてよ」

……えええっ?!


ノリ?!
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