丸腰デパート・イケメン保安課
「いいの?!それで?!」

みんなアッサリじゃない!
私を責めてもらえないと自分が許せないんだけど!


「いいも悪いも無いよ。主任は大好きな桜田ちゃんを守って、自ら望んで島流しって考えればいいじゃん!」

島流し?!

「愛の流刑地だね」

違うと思う!


「かっこいいじゃないか、東にしては」
「今生の別れではないし、飽きたら戻ってくるかもしれませんよ?」

爽やかなくらいにサッパリだあっ!


今更だけど、私の中にある展開とは何万光年も掛け離れた展開!

お茶漬け以上にサラサラじゃないかぁ!


「はははっ!何だぁ?お前ら!盛り上がって何の悪巧みだ?」
「――っわあああっ?!」


主任!!主任だぁっ!!

また何でいつの間にかなんだよぉぉっ!!


「本社なんじゃ――?!」
「明日発つからな!みんなに土産のリクエストを聞きに来た!あと挨拶!」

こっちはこっちで物見遊山気分だっ!!


「はいはい!俺!金髪美女の土産がいい!」
「ジェシー・ハミルトンで我慢しろ!大輝」


和やかにみんなとジャレる主任。
久しぶりの主任だぁ…!

一週間も過ぎてないのに懐かしく感じる。
主任の姿、声、訳わかんない話。
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