丸腰デパート・イケメン保安課
「アメリカ行きませんか?みんなで」
次の日、保安課でそう提案した。
「主任に会いに、みんなでアメリカに」
昨夜泣いてすっきりした私は、何となくだけど…自分がどうすればいいのかわかった気がした。
主任が居なくて淋しいなら、会いに行けばいい。
保安課が好きなら、保安課のみんなと会いに行けばいい。
「いいねっ!行っちゃおっか!」
わくわくした瞳でコーヒーに砂糖を入れる貢さん。
しかもお玉でって……。
「主任に内緒で行こう!」
「東の心臓を止めるんだな」
「止めないよ?!」
どんだけ驚かすつもりなんだ!
「じゃあ強襲だ!」
栗田さんが立ち上がり、右腕を差し出した。
円陣ポーズだ。
「運動会以来だね」
ああ、そういえばやってたね、主任が。
俺と綾美の幸せの為に!とか言いながら。
立ち上がった貢さんが栗田さんの手の上に手を重ねる。
続いて昴さん、家紋さんが。
「桜田さん」
家紋さんに呼ばれた。
「はい!」
私も、みんなの手の上にそっと手を置いた。
「アメリカ行くぞ――!!桜田ちゃんの為にっ!」
え?
私の為……って。
「おうっ!!」
気合いを入れたみんな…みんなの笑顔が私に…。
次の日、保安課でそう提案した。
「主任に会いに、みんなでアメリカに」
昨夜泣いてすっきりした私は、何となくだけど…自分がどうすればいいのかわかった気がした。
主任が居なくて淋しいなら、会いに行けばいい。
保安課が好きなら、保安課のみんなと会いに行けばいい。
「いいねっ!行っちゃおっか!」
わくわくした瞳でコーヒーに砂糖を入れる貢さん。
しかもお玉でって……。
「主任に内緒で行こう!」
「東の心臓を止めるんだな」
「止めないよ?!」
どんだけ驚かすつもりなんだ!
「じゃあ強襲だ!」
栗田さんが立ち上がり、右腕を差し出した。
円陣ポーズだ。
「運動会以来だね」
ああ、そういえばやってたね、主任が。
俺と綾美の幸せの為に!とか言いながら。
立ち上がった貢さんが栗田さんの手の上に手を重ねる。
続いて昴さん、家紋さんが。
「桜田さん」
家紋さんに呼ばれた。
「はい!」
私も、みんなの手の上にそっと手を置いた。
「アメリカ行くぞ――!!桜田ちゃんの為にっ!」
え?
私の為……って。
「おうっ!!」
気合いを入れたみんな…みんなの笑顔が私に…。