丸腰デパート・イケメン保安課
主任らしい…すっごく主任らしいよ!


「………ぷっ!」

思ったら吹き出した。


「あはははっ!主任!相変わらず目茶苦茶だね!」
「当たり前だ!」

認めてるし!

でも本当なんだ、本当に主任が帰って来たんだ。

嬉しい。

すっごい嬉しい!!

嬉しくて嬉しくて!!

信じられないくらい嬉しくて安心して……。

笑えるけど泣けてもきたんだ。


「う…わあああんっ!」
「っどうした?!綾美!」

突然泣き出した私に、主任は慌ててる。

「あ〜あ…泣かしたな?笙」
「俺か?!」
「主任が桜田ちゃん泣かしたぁ〜」
「い〜っけないんだ!いっけないんだ!」
「何もしていないぞ?!これからするかもしれないが!」
「何するつもりなのよっ」

泣きながら突っ込んだ。

ツッコミながら、目の前の主任の胸に頭をもたげた。

良かった……主任に会えて…良かったよぉ…。

張り詰めてたんだよ?私。
主任がアメリカ行く事になったのは、私の一言のせいじゃないかって。

責任感じてた。

主任にだけ負担かけさせたって。


それよりも…それより…主任が居なくて淋しかったんだよ?

淋しくて泣いたくらいなんだよ?

でも、いいよ。
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