丸腰デパート・イケメン保安課
「父も医師で、実は僕も医大出てるんだ」

はあああっ?!

「医師免許あるんですか?!」
「うん、一応ね」

…一応かよ!
医師の国家資格は一応範囲かよっ!


「大輝は、実家が電化製品店経営をしています。そこの次男」

…またすごいトコなんじゃ

「アケボノ電気ってわかります?」
「当然知ってますよっ!」

アケボノ電気は、全国チェーンの電気屋では1番手だよ!?
しかも、かなり安い!!

「創設者のじぃさんの名前が曙なんだよね」
あははと栗田さんは笑う。
私は笑えないですよ?

「昴は…」
「ちょっと待った」

思わずストップをかけた。

「どうかしましたか?」
「…また、すごい会社の名前を聞かされそうで」

心臓に悪すぎるっ!

「俺の実家は別に…ただのホテル経営ってだけだが」

昴さんが言った。
ホテル経営?

「………どこ?」
「アイリスグランドホテル」
「はいっ?!」

五つ星の高級ホテルじゃないか!
ハリウッドの役者も利用するって程の!
ハワイにも支店あるじゃないかよっ!

どこがただのホテル経営なんだぁっ?!

「…で、そこの次男?」
「ああ」


みんな…あっさりすぎない?
怖いよ!私はっ!
恐縮だよ!
< 42 / 382 >

この作品をシェア

pagetop