丸腰デパート・イケメン保安課
「ついでだから笙の事も教えますよ、桜田さん」
「え?主任の?」

何ソレ!主任も何か隠してるの?
いや、隠しまくりだろう…果てしなく。

叩いたら埃の様に出てきそうだもん。

「あっ!司!止めろ!話さなくていいっ!」

オヤ?主任が慌てている。
…おもしろいではないですか。
これは、ぜがひでも聞いておかなければ!
弱点だったらいいなぁ!

「嘘は無しですからね!家紋さん」
「誓って真実を教えますよ」

うわぁ…世界のミステリーを説き明かすってこんな気持ちなのかな?
存在自体がミステリーだからね、主任は。


「笙の実家はですね、東グループなんですよ」

「………」

東グループって…私の就職した会社だよね?丸腰デパートは系列企業だもん。

日本で五本の指に入る財閥…世界にも系列企業を持つ…日本経済界の主要企業の…。

「東グループ!?」
「笙は会長の次男坊です」

主任が?
東グループの?
名字は同じだけど…東って名字は他にも存在するし…。

「嘘ッ!」

「嘘じゃないよ?桜田さん」
「主任んちは東グループだから」

みんな…そう言うけど…本当なの?
本当に本当?
だって東グループだよ?!

「主任…本当に?」
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