丸腰デパート・イケメン保安課
「東の奴…電気消したな」

主任が消したのかよっ!
消えてやるってそういう意味かぁっ!!


「家紋さん、電気のスイッチはどこにあるんですか?」

貢さんが、スイッチを探してくれてるみたい。
暗くて声しかわかんないよ!
ったく!主任の奴ぅ〜!


「はははっ!これぞ忍法・闇隠れ!!」

主任の声だっ!

全然落ち込んでる気配も無ければ、反省の態度もないぞ!
この楽しそうな笑い声はっ!

「何やってんですか!主任!!早く電気付けて!」
「忍法だから無理!」

何が無理だ!馬鹿あぁっ!!
消えるなら一人で消えろよ!
みんな巻き添えじゃん!


「桜田ちゃん、もう面倒だから結婚しちゃってよ〜」
「そんな!一生の問題を今ここで即決しろと?!」
「いや、数分なら考える時間与えるよ」
「数分かよっ!」
「一生の事だしね」
「栗田さん!さっき面倒だからって言いませんでした?!ねぇっ!」

もうっ!
自力で電気探すからいいっ!

「み゙ニャっ!!」
やばっ!尻尾踏んじゃったよ!
「ごめんねっ!敏腕課長〜!」


電気…電気…コレかな?

「桜田、それは俺の髪…」
「昴さんっ?すいません!」

「みんな、落ち着いて」

家紋さんの声だ。
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