丸腰デパート・イケメン保安課

結婚詐欺を捕まえろ

6月…梅雨です。


と言っても、保安課のオフィスは地下だから関係ないけどね。
ここってかなり設備よくて、地下なのに快適!
地下とは思えない!

見た事はまだ無いけど、豪華な仮眠室とお風呂もあるんだって。
昴さんが居着く訳だよ。

でも、若干一名…暑苦しい事してる人がいる。

テレビの前で、ゴムバンドを持ちながら筋トレしてる主任の事だ!


「ワン!ツー!スリー!…グッジョブ!!グッジョブ!!ビリィー!!」

朝からブートキャンプかよ!

「ビィクトリィイィ――!!」
「あ―!もう!朝っぱらからうるさいなぁっ!!」

机を叩いて立ち上がった。うるさいんだもん!

「あ!貢!俺はコーヒーじゃなくて、大豆プロテインに黒酢と例の物をブレンドしたドリンクをくれ!」
「悪食すぎっ!!例の物とは何!あと人の話を聞け!!爽やかに汗を拭きながらシカトするな!」
「絶好調ですね、桜田さん」
「血圧上がりますよ!ホント!」

家紋さんこそ、よく涼しい顔で読書できますね?
主任一人のせいで、明らかにこの部屋の温度と湿度は上昇してますよ?

「ビリーには感服だ!俺の心のライバルだ!」

…言っちゃった時点で心じゃないじゃん。
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