丸腰デパート・イケメン保安課
ガタガタと物音がした。
奥のドアからだ。
誰か要る!
良かったぁ!心細かった〜〜〜!!

「だっからさぁ〜……」
「それは……だから…」
ボソボソとした声も聞こえた。
ホッとしたよ!このまま放置されるのかと思ったぁ!

奥のドアが開き、出て来たのは………家紋さん!!
やったぁ!!

「家紋っ…さ………?!」

走り寄ろうとした私は、その光景に動きを封じられた。

出て来たのは、家紋さん含むスーツ姿の若い男性が三人と……パンツ一枚の男?!

なんっっっだあぁ!!この人っっ?!

「だからぁ、何時代なのかって聞いてんの!俺は」
「馬鹿者、時代を追求するな。それはタブーだ」
「本読めばわかりますよ、きっと」
「無理だって〜笙さん新聞読まねぇのに!」
「失礼なっ!いちご新聞を読んでるぞ!」
「サ〇リオかよ?!かわいいなっオイ!」

何?何コレ?何の話をしているの?
そして、その話の中心に居るパンツ男は……?


「………あ」
家紋さんと目が合った。
ついでにパンツ男とも。

「…桜田綾美」
パンツ男は小さく呟いた。

パタン………。

静かにドアの中に戻ってしまった。

今の何?!
パンツの人!私の名前呼んだよ?!
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