丸腰デパート・イケメン保安課
「今更か?!今更何を言ってんですかっ!」
「今更?!今更とはどんな皿だ!!」
「今言ってもどうにもならない事を言う!の意味!」
「しゃべる皿かぁっ?!」
「皿を思考から外せ!」

言葉が通じないのか!この人はっ!

「ああっ!ハゲロン!逃げるかぁっ!」
「もう勘弁して下さいぃぃ〜!」

半泣きで走って行くハゲさんを、主任はコンコルドさながらの俊足で追い掛けて行く。

反応早い!
タイマー操作されてるみたいだ!

「主任!!そっとしておいてあげて下さいよっ!」

私も慌てて追い掛けて行く。
もう!何でこうなるのよ!

ドオォ――ン!!

「うわあっっ!!」

何かが転がる音と叫び声!
主任が何かしたの?!

音がした場所にはすでに人だかり!
「し…主任っ!!」

人を押しのけ前に出る。
絶対に主任が何かやったに決まってる!
他のみんなはアテにならないし!

人だかりの中央には…やっぱり主任だよ!!

2メートルはあるであろう天使の像を持ち上げている!

何やったんだ?!

「どういう状況?!」
主任は、私に気付くと最高の笑顔!

「見ろ!綾美!これがビリー効果だ!」

阿保かぁ―――!!
笑ってる場合かあっ!!
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