丸腰デパート・イケメン保安課
何かやったかと思うと必ずやってる!
やらかさない日は無いのかよ!

「主任!!また何かやらかしましたねっ?!」
「…ヤンバルクイナ?!」
「言ってないよっ!!」

「違いますよ、桜田さん」
「家紋さん!」

いつの間に?!

つーか、保安課のみんなって気付かない内に背後にいるんだよね!
心臓に悪いっ!

「あそこ…見て下さい」

家紋さんは、主任の足元を指差す。

何?


そこには、あの鮮魚のハゲさんと…中年の女性?

二人で両膝をつき、手を取り合い、見つめ合い…何してんの?
あそこだけ空気が違うよ?
ちょっと…奇妙な違和感。


「意中の人と出会えた様ですね」

意中の人?!

だってあの人…詐欺にあったんだよねっ?!
意中の人って何?!

「どういう事ですか?!」
訳わかんない!

「…実は、あの中年女性はハゲサロンの実の母で…」
「嘘ですよねっ?!」
「勘が良くなりましたね、桜田さん」
「勘を発動しなくてもわかるでしょ!」

明らかに同年代だろうが!

それよりも、その隣で天使の像を持ちながらヒンズースクワットをしている主任の方を止めなければ!


「主任!!像を降ろして!普通に存在していて下さいよ!」
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