悪魔な彼氏と甘々ラブ・


 「雪村って、そんなに有名人なの??」


天然ボケどころか本物のボケのあたしは、ボケを次々と繰り出していく。
耳にはぁ。って親友のため息が聞こえたのも、そのとき。


 「雪村智樹。タメで4組にいんだけど、あの美貌だから、かなりのヤツにモテてんの。しかも帰国子女で文武両道の完璧少年。親は有名な国会議員で、超がつくくらいの坊ちゃん。女あさりはしないし、あのクールさがもう・・・・ッッ。って、女子から人気なの」


へ~。全然知らなかった。
たまに、女子の人だかりとかを見たけど、さほど気にならなかったし。


 「・・で、ちなみに美奈はどう思ってるの??」


 「バッカ、あたしが浮気なんてすると思う?悠太一筋だからッ。あたしは」


得意げな顔して、またあたしに彼氏を自慢しやがって・・・!!クソーー!!


 「てか、あんたさぁ、雪村にお礼とかしなくていいの??」


え・
そういえばそうじゃん。あたし。


 「す、すっかり忘れてたよ~~・汗」


 「そんなコトだろーと思ってた。今から4組まで付き合ってあげるから、ちゃんとお礼してきなよ」


うん。了解~~♪






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