悪魔な彼氏と甘々ラブ・


さっき罵声をあげた男の子が、雪村に言った。
雪村の視線が、ゆっくりと、あたしに向かってくる。


 「・・お前・・昨日の?」


 「ハイ・そーですけど」


あぁ~!!
お礼言いに来たのに、速くもなんでこんなにそっけない返事しかできないの!!


 「・・昨日の礼にでも来た?」


とりあえずうなずく。


 「・・じゃぁ今日から、サッカー部のマネになってくんねぇ?」


はっ・・・へ!?


一同唖然。


 「・・な、何て??」


思わずもう一度聞き返しちゃいます。


 「マネになれっつってんの。何回も言わすなよ」


イライラと言う。


待って。そんな、急に言われても・・・。
それに、さっきから後ろからの女子の視線が痛くて痛くて・・・。サッカー部のマネなんかやったら、絶対に毎日ケンカです!
ケンカ!!!!!


キーンコーン♪


 「ま、そゆワケだから」


一言そう言って、雪村はまた視線をもとに戻した。


え、
えぇーーーーー!!!!



< 13 / 70 >

この作品をシェア

pagetop