悪魔な彼氏と甘々ラブ・


さぁ・・・

心の中を、何かが駆け抜けた。


目の前の景色が一瞬、止まったみたいになって。
時がスローモーションみたいになる。

同時に、あたしは目を見張る。


目の前でえらそうな顔をした男の子。その人は、そこからどう見ても絶世の美男。
闇のように真っ黒な髪と、整った(ってゆーか整いすぎ・)顔。
ちょっと背は小さい(いや、かなり・)けど、体格的にも男らしい。


何、王子様ですか。


頭の中でメルヘンな妄想。
白馬に乗った・・・王子様!!!!


 「・・何想像してんの。バカか」


カチンッ

 「2度もバカって言うコトないじゃん!!」


メルヘンな妄想が一変して、現実に引き戻された。
残念。。


 「で、そこで何してんの」


 「か、関係ないでしょ」


そう言って、何とか動かない足で階段を登ろうとする。けど、岩みたいに重くなった両足は、どんなにがんばっても動いてくれませんでした。


ヤバイ・・・・・ッ



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