悪魔な彼氏と甘々ラブ・
「ほ~らね、調子に乗ってるからフられちゃうのよ♪」
「智樹様、ナイス~」
「笹岡が雪村と付き合わないでくれてよかったーー」
「これでまだ笹岡由紀はフリーだ・」
いろんなところからあたしへの言葉がかかる。
女子も男子もかなり嬉しそう。
てか、ひどくない!!?
あたしの不幸を嬉しがるなんて!!!!
あたしの心は怒りでもえはじめた。
こんなトコであたしに恥をかかせた雪村。
それをせせら笑う女子ども。
あたしがフリーになったのを嬉しがる男子ども。
「・・マジ最低」
呟いて、回れ右。
そのままダッシュして、あたしは校門を抜けていった。
今まで我慢してた涙が、ポロっとひとつ。ふたつ・・・。
だんだん止まらなくなる。