悪魔な彼氏と甘々ラブ・
走り出した足と涙は、自分で制御できなくて。
止めようと思っても。キモチに反して止まる気配は全くナシ。
そのまま、どこへともなく走り続けた。
「ハァ、ハァ・・・・ここ・・どこ??」
気付けば、来た事もない所に来ていたあたし。
こんなとき、自分のバカさを本当にうらむ。
そぉだ!
美奈がいるじゃん。美奈が。
美奈に電話だッ
美奈のケータイにコール。
・・・・
『もしもし』
て、男の声ーーー!!?
はぁ!?
美奈の彼氏サンじゃないよ?この声は。
じゃぁ一体誰!!?
ケータイの画面をよく見れば、雪村智樹とゆー、今一番見たくないヤツの名前があった。
そーいや、コイツの電話番号知ってるんだっけ。あ゛~、やられた!!
美奈の名字は山下。
や行だし、あわててたから雪村にかけちゃったんだ・・・・・。