悪魔な彼氏と甘々ラブ・


 「では、こちらへ」


って、店の奥へと促される。あたしはその後をついていく。


旅館の中は、普通の旅館とは思えないくらい広くて。あたしの目はキョロキョロキョロキョロよそに向きっぱなし。
しょっちゅう山里さんに声をかけられちゃいました。(汗)


 「こちらになります」


案内された部屋のドアを、おそるおそる開けてみる。


 「ッひゃーー・・・」


中は洋服ダンスならぬ洋服部屋らしくて、部屋いっぱいにところせましと服、服、服の海!!
何、ここって女の子のパラダイスってヤツじゃね??

 「まず・・サイズ採寸をしたいので、中に入っていただけますか?」


ひゃーー・・・ってえぇ!!?


 「・・ここから選ぶ・・とかじゃなくてですか?」


 「はい」


うっ


そんなキラッキラな笑顔はやめましょうね。



さぁさぁ、てな具合で、あたしはグイグイ強引に背中を押されて、部屋の中へ。




< 53 / 70 >

この作品をシェア

pagetop