悪魔な彼氏と甘々ラブ・


あたしが心の中で怒ってるのにも気付かないで勝手にどんどん歩いてく雪村。

あぁ~~!!
会話もう終わったじゃんかッッ・


そんでもっておもむろにケータイを出して何かの地図が画面に映る。


何々??


 「・・・下川水族館??」


え・
マジですか。


 「・・何勝手に見てんだよ」

 「ゴメン!見たんじゃなくて、見えたの~~」


よく言ういい訳を口にして、ちょっと鼻歌も口ずさむ。


やった~♪
水族館☆
いるか~~~!!!


思わずどこかの子供みたいにそこらへんをぴょんぴょん跳ね回る。
握ってた手のコトも忘れて。


ぷっ


どこからか笑い声。
振り返ると、そこには笑いをかみしめる雪村の姿。


 「な、何?」

 「どこの幼稚園児だろうと思って」

 「失礼だなぁ!幼稚園児じゃないよ!!」

 「でも高校生でこんなに跳ね回ってるヤツ初めて見るんだけど?」


うっ。


何でコイツはこんなに嫌~なコト言ってくるんだよ??




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