虹色想い
‐お別れ‐
うー眠い…眠い!
ねーむぅーいーっ!
だってこの状況、誰もが眠いに違いない!
中学棟3-B。
あたしの席は、窓側の1番後ろ。
今日の天気は暑すぎない、晴れ。
机にはポカポカした光が射して、
今はお昼を食べ終わって最後の授業。
しかも科目は、歴史。
本当に眠いよこの状態。
「ー…ちゃん、あ……ちゃん!愛果ちゃんってばぁ!!」
!!!???
「ふぁえ?!ー…ああなんだ、灯花かー」
もぉーせっかく寝てたのに~。
…授業終わったのか…
私、日向愛果(ひゅうが あいか)。
日向って言う漢字は"ひなた"とも読むから、良くあだ名で
"ひなた"と呼ばれる時もある。
そんでこの子は、幼なじみの
安藤灯花(あんどう とうか)。
顔もスタイルも性格も完璧。
ホントー羨ましいよ。
「なんだじゃないよ、もーぅ。今年最後の授業なのに、寝ちゃってぇ。」
「ははっ。だってさー眠いんだもーん」
「私っ、もう愛果ちゃんと会えないかもなのに…」
そう。来年はもう高校1年生。
そしてあたしは、……皆と違う学校…寮生活であり、
超難関な名門校に行く。
…あたしは生れつき頭が良かった。
悩みに悩んで出した結果だ。
だから本当は灯花とは、離れたくない。
「なーに言ってるの!明後日卒業式だから…、明日遊びに行こうよ♪」
そうだよ。明るくいかなきゃ。
「うん…そうだよね。じゃあ、他の人も誘うねー☆」