childhood.
それでも僕は支度をする。

でももう僕のすることはなかった。ただ立ち尽くすだけ。

僕の存在がなかったかのように、

皆は僕の事を気にしない。

ふと眩暈がして、これは現実じゃないと思って、

その場に倒れこむ。誰か僕に気付いてと。

やっぱり誰も僕には気付かない。

ただ楽しそうなお喋りだけが聞こえてくる。

惨めになった僕は着ていたエプロンを脱いで、教室を飛び出した。
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