小悪魔王子。
王子は、上品げに微笑んで、



「…また、カフェで会いましょうね?」



と言ってくれた。



そして私は、



「う、うんっ//!また…カフェで!!」



と周りの人に聞こえるくらいの声で言った。



王子は、



「はい、ではまた。」



と座りっぱなしのままだった私を立たせて手をヒラヒラと振りながら足早に別のホームの所へと去った。



私は、王子と会話出来た事に感動してしばらくの間ぽーっとしていたが、やがて周りの人たちのイタイ視線で我に返り急いで電車に乗り込んだ。
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