先生達、後で後悔してもしらないよ。
「海人君。用があるなら…背中に紙をぶつけるのではなくて…手を上げて発言してね」

そう言った瞬間…
しまった!!と思った。

私は生徒たちに背中を向けていた。
だから、投げた生徒を見ていない。

それなのに、海人の一言で海人だと疑ってしまった。

「先生…僕が紙を投げたという証拠でもあるんですか？僕が投げたという証拠もないのに僕を疑うなんて人権侵害です!!」

やっぱり、こうきたか。

「ごめんなさい。」
私は謝った。

だけど…海人は
「あぁ…人権侵害。教育委員会にでも訴えようかな〜」
それだけはやめてほしい。
海人はそんな私の気持ちを分かっているのか。

「許してほしかったら、今日のこの英語の時間を自習にしろ。今日は塾のテストだから、あんたのつまらない授業を聞いている暇はないんだ…」
と私に言った。

私は…海人の言うとおりにした。


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