先生達、後で後悔してもしらないよ。

2日後の英語の時間。
この前と同じように…
私が板書をしていると。
紙がまた背中に飛んできた。

無視した。
無視して、板書を続けた。

足元に5つの紙のボールが集まった時。
海人が席を立って教壇の前にきた。

「先生…紙が落ちているのに何で拾わないの？」

海人が紙を拾った。

「あれ〜!?何か書いてある！」
海人がわざとらしく、紙を広げる。

『バカ坂本。早く学校辞めろ』

1枚、1枚、海人が読み上げた。

『あんたの授業、つまらない。分かりにくい。あんたが英語の担当だなんて最悪!!』

5枚、全部読み終わった後。
海人は…
「だってよ!!みんな、坂本先生のこと、学校辞めてほしいって思っているんだって」
と言いながら、私に言い寄ってくる。

「学校…辞めろよ!!」
海人が大声で言った後、クラス中に
「辞めろ！」
コールが起こった。


みんな、何か楽しそうな顔をしていて。
私は…少し、怖くなった。