先生達、後で後悔してもしらないよ。
私たち3年生が…
自分たちのクラスからも自殺者が出ていたかもしれないと思っていた頃。

美晴がいた2年1組の教室では。

「美晴、大丈夫なのかな?」
心配そうに誰かが言った。
「大丈夫に決まっているだろう?」
裕貴が冷たく言った。


もう子どもじゃない。
中学2年生…
3階の校舎から落ちて、アスファルトに叩きつけられたのだ。
そうなったら…人間がどうなるか、知っている。

「俺たち…大丈夫だよな?美晴をイジメていて、それで美晴が自殺したのなら…俺たち何か罰とか…」
2年1組のみんなは…
美晴の容態よりも…自分達がこれから先、どうなるかが心配していた。

みんな、自分のことばかりだった。


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