先生達、後で後悔してもしらないよ。
2年1組に中山先生が入ってきた。

「よく聞けよ。美晴は意識不明の重体だ…それよりも大切なことを言う」

生徒の命よりも大切なものって何だろう?


「お前たちは美晴がイジメが原因で自殺したとかいろんな噂を流しているが…美晴は自殺ではない。誤って屋上から落ちたのだ」

中山先生は続ける。
嘘を平気で私たちに言う。

「いいか?お前たちは今、一番大切な時期だ。他のクラスの奴がイジメだと騒いでも…相手にするな!美晴は誤って落ちたんだからな」
中山先生は言った。

その言葉を聞いた時。
クラスのみんなはホッとした。

誤って落ちたということは自分たちには関係ない。

イジメなんて…なかった。
イジメなんて…なかった。

そう生徒達は自分たちに自己暗示をかけた。

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