先生達、後で後悔してもしらないよ。
「おい、誰が美晴をイジメた?俺は…そいつを絶対に許さない」

美晴の父親が2年生を睨んだ。


「教頭先生!美晴さんへのイジメは本当になかったのですか?遺書にはイジメがあったと。どうなんですか?」

保護者の意見に…教頭先生はあたふたした。
中山先生が…
「イジメはクラスの中ではありませんでした」
と発言して。

学校はどこまで…事実を隠すのだろう。

もう隠せないのに…


その時だった…
「ごめんなさい…」
と小さな声がした。

みんなが一斉に声の主を見た。
それは…宏美だった。

宏美は立ち上がると
「ごめんなさい。私…ずっと見ていました。美晴さんがイジメられているところ…ボールもぶつけました…」
と泣きながら話した。


この大勢の中、雰囲気の中、話すのには相当な勇気がいっただろう。

しかし、教頭先生は
「何を言っているんだね…君は?」
と宏美をマイクで叱った。


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