先生達、後で後悔してもしらないよ。
沙耶ちゃんが
「私たちもイジメの事実をマスコミに自分たちの言葉で公表しよう」
と言い出したのは記者会見の後だった。
私たちは…賛成した。
このままではいけない。
イジメをなかった事にしたままでは…
私たちは…弱虫だった自分とさよならしなくてはいけない。
沙耶ちゃんは2年生にも1年生にも呼びかけた。
2年生は学校が
『イジメはなかった。2年生の女子生徒は事故です』
と言い切っていることに安心し。
自分たちは何もしていない。
自分たちは悪くない。
と言い聞かせて。
まだまだ、宏美をイジメている。
だけど。
また同じことを繰り返したくない…と。
立ち上がってくれた2年生もいた。
みんな…傷ついていた。