先生達、後で後悔してもしらないよ。
続いて2年生。

「今…私たちの同級生が飛び降りて、噂では自殺…学校の先生達は事故といっていますが…本当はイジメです!」
きっぱりと2年生が言った。

「私たちは…ずーっと、その子がイジメられているのをみてきました。ううん、私たちもイジメました」

2年生は思い出すように、ゆっくりと話し出した。

「その子はずーっと無視されていて…友達も1人もいなくて。毎日、毎日“汚い”とか“臭い”とか罵声を浴びせられていました」

毎日、毎日、罵声を浴びせられて美晴はどんな気持ちだったのだろう?

それを聞いていた…みんなは?
どんな気持ちだったのだろう?

楽しかった?
それともイヤだった。

「最初は…罵声を聞くのもイヤで…耳をふさぎたくなりました。だけど…毎日続くと…当たり前とかいうか、何も感じなくなりました。
中学2年生になって…クラス替えがあって、担任の先生も変わった途端にイジメはひどくなりました。
殴る、蹴る…の暴力が始まりました。

先生がテストのことで私たちを叱る度に…みんなそのストレスをぶつけるかのように、イジメはひどくなりました。
教科書も真っ黒にしノートも真っ黒に落書きし、勉強をできないようにしたのは…私たちです。

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