先生達、後で後悔してもしらないよ。
その子は“自分はやっていない”と言いましたが…先生たちは信じませんでした。
その子はタバコを吸っていた人の名前を知っているので…先生たちに言いましたが、取り合ってもらえませんでした。

それが…タバコを吸っていた子にバレて“チクった”と言って…また、叩かれていました。

お前なんかいなくなった方がいい…
私たちはそう言いました。

その後、その子は屋上から飛び降りました。

自分たちが言った一言がこんなに人を傷つけると初めてしりました。

何気なく言った一言が。
面白半分で言った一言が。
人を追いつめて、取り返しもつかないようなことになるなんて、知らなくて…ごめんなさい」


マスコミからため息がもれた…

ヒドイと思っているのだ。


「あのう…1つ聞いていいかな?君たちはそんなに飛び降りた子に対して、すまないと思っているのに…どうして今まで黙っていたの?」

「今までに…何度もイジメはあったと全校集会でも言いました。でも…気のせいとか遊びとかと先生たちが勝手に決めて…」

「じゃあ、学校の先生たちはイジメがあっていたことに気づいていたの?」
頷く2年生…

「それに学校の先生も私たちの前でその子をバカにしたりして…学校の先生もイジメていました」

宏美が言った。


後戻りはできない。
前を向くだけ…

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