先生達、後で後悔してもしらないよ。
2年生の教室では。

「先輩たちもバカだよな！こんな時に…学校を敵に回すようなことをして。受験にふりになるかもしれないのに…」
と裕貴が言っていた。

「そんなこと言っている場合じゃないでしょう？あんたが…美晴のカバンにタバコを入れたことバレたんだよ？」
加奈子が言った。

「そういうお前だって、美晴をイジメていただろう？」
裕貴が言い、言い争いになろうとした時。

「もう…止めて!!」
声を上げたのは…普段は大人しくているのかいないのか分からない理沙。

美晴がいなかったら…理沙がイジメのターゲットになっていただろうと思うような子。

「私たちは…言い争いしている場合じゃないよ。だって、私たちがしたことは…もうテレビで放送された。誰が一番悪いとか決めているんじゃないんだよ？私たちはみんな、悪いことをしたんだから…」

「そうだよね…私たち、みんなの責任だよね？この前、宏美が説明会の時に事実を言った時、私たちも言うべきだった…学校が…先生達が隠しているのをいいことに、このまま何もなかったように生活していける？私は…もう出来ない！」

涙ながらに話す子。
きっと、つらかったし苦しかったに違いない。

自分では悪いことをしたと思っているのに。
謝れないし。
何も言えない…

心にふたをされた。

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