先生達、後で後悔してもしらないよ。
その日は昼で学校が終わった。
午後からは記者会見が先生たちによって行われた…
「朝、生徒たちが行った記者会見ですが…あれはあの子達の勘違いです。イジメはこの学校にありませんでした…」
校長はそう言った。
マスコミからは一斉にブーイングが起こる。
「勘違いって…?」
「本当に調べられたのですか?」
マスコミが言うと。
横にいた教頭先生が、
「じゃあ、あなた達はあの子達の言っていることが本当だとなぜ思うのですか?まさか、イジメが原因で先生と生徒が自殺となれば…おもしろいからですか?あなた達は人の命をどう思っているのですか?」
と怒鳴った。
いかにも…人が良い教頭先生のように。
心の中は醜い言葉でいっぱいなのに。
それを隠し、いかにも話しが分かる教頭先生を演じている。
「私たちは…生徒さん達が言っていることが本当だと信じています。今日、会見を聞き、何てヒドイイジメをしたのだろうと生徒達のことを悪く思いました。もし、自分の子どもがそんなイジメにあって自殺したら、私はイジメた子達を絶対に許せません」
当たり前だ。
きっと、美晴のお父さんも。
坂本先生のお父さんも。お母さんも。
私たちのことは許せないと思うし、きっと仕返しをしたいと思っているだろう。