先生達、後で後悔してもしらないよ。
「でも…朝、会見した子達は傷ついていました。イジメを見ていたのに…止めなかった。見ないふりをした。みんな、自分の言葉で偽りなく話してくれました。反省し、もう2度と同じことをしないと強く願っているということがわかりました。だから…私はあの子たちを信じます」

マスコミの中の1人が言うと。
他の人も頷いた。


「生徒達が…自分たちのしたことを顔をだして公表する。誰か見ているか分からない。これから初めて会う人にも“あっ、同級生や先生をイジメた人”と先入観を持たれ、友だちができないかもしれない…そんなデメリットがある中で、あの子達は声をあげたんです。生徒達がイジメを告白し、戦おうとしているのに…あなた方は…まだ隠そうとしている。恥ずかしくないのですか?」

「恥ずかしくありません。だって、イジメはなかったのですから」

学校の会見は…
“イジメはない”という言葉で締めくくられた。
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