先生達、後で後悔してもしらないよ。
「もう…私たちは嫌なんです。イジメたり、イジメを見るのは…。先生達は美晴がイジメられているのを知っていた。わざと…イジメにつながるようなことを言って。今回の美晴の飛び降りは先生達にだって責任があります」

宏美の言葉に中山先生が。

「うるさい。黙れ!お前達は俺たちが言うようにしていればいいのだ。」
と宏美につかみかかった。
中山先生は顔を真っ赤にして、宏美の制服の胸ぐらをつかみ、殴りかかりそうな勢いなのに。

どの先生も止めようとしない…

この学校は狂っている。

「止めて下さい」
よっちが中山先生の手を宏美から離した。
教室では気が弱い…よっちだけど。
空手をずーっと習っているので力は強く。

「私たちは間違っていません。間違っているのは先生達です。私たちはみてきました。ずーっと…誰かがイジメられているのを」
沙耶ちゃんが言った。

ここで負けない…
負けたら、また同じことの繰り返し。

「お前までそんなことを言うのか」
悲しそうに渡辺先生が言って、沙耶ちゃんを見た。

裏切られた…
そう思っているに違いない。

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