先生達、後で後悔してもしらないよ。
私たちの中学校は市内でも一番小さい。
そのせいか、高校進学率が低い。
(みんな高校に行くけれど第一志望校の合格率とか有名校の合格率とか総合的に出された高校進学率)
市内で一斉に行われた学力テストも最低だった。
市内の中でも、私たちの学校は『アホ校』と呼ばれている。
そんな『アホ校』に赴任してくる先生達は…
この学校に来ただけで。周囲の先生達からは『最低教師』のレッテルをはられる。
“最低教師”のレッテルをはられた先生達は…
誰よりも早く、この学校から出たいと思う。
この学校を出るには進学率を上げること。
進学率を上げて、自分の株を上げれば…それが人事の目に入り、この学校から出られる。
そう考えた“最低教師”達は。
自分たちに必要なのは成績が良い生徒だけ。
成績が悪い生徒=自分の株を下げる生徒…
だから、いらない。
そう考えた先生たちは、いつの間にか生徒たちを差別するようになっていた。