先生達、後で後悔してもしらないよ。
美晴のイジメは…4月の中旬頃からひどくなった。
その日の英語の授業は自習だった。
私たちに課せられた課題はプリント2枚で提出しなければならなかった。
授業の終わりを告げるチャイムがなると。
学習委員の人がプリントを教室の真ん中に置いてある教卓まで持ってくるように…と言った。
美晴も解いたプリントを教卓まで持って行こうと、机と机の間を歩き始めた。
だけど。
加奈子に背中を押され、誰かの机に乗ってしまった。
『キャーやめて。早くどいてよ!』
叫び声を上げたのは彩音。
彩音は加奈子とみゆきの金魚のフンで、加奈子とみゆきの期限を損ねないように…
ご機嫌とりに必死だ…
運悪く、美晴がのってしまった机は彩音のだったのだ。
『イヤ!汚い!!この消しゴム、お気に入りだったのに…弁償してよ』
彩音は美晴が握った消しゴムを弁償!と言った。
それにのっかかるようにみゆきや加奈子までもが
『弁償』
とはやし立てた。
美晴は泣きそうな顔をしていた。