先生達、後で後悔してもしらないよ。
それからも毎日、美晴に対するイジメは続いた。

教科書に落書きしたり。
ノートを隠したり。


提出しなければならない、問題集などには水をかけた。


そんなふうにみんなが美晴の勉強を妨げたせいで…美晴の成績は悪かった。

美晴の成績の悪さは2年1組全体の平均点を落とした。

全ての答案用紙が返ってきた日。
帰りのホームルームで私たちは担任の中山先生から説教をくらった。

「お前たちは…隣のクラスに平均点を10点も差をつけられて悔しくないのか?夏休みはもっと力を入れて勉強しろ!!」

“勉強…勉強”ってイヤになる。

中山先生が教室を出て行った後、裕貴は…
「美晴のせいだ!!美晴のせいで…みんな説教されたんだ!謝れよ」
と言った。


美晴が謝らないので。
イライラしていた裕貴はみんなに体育館に来るように命令した。

私たちは何が起こるのか分からない…
恐怖を感じながらも体育館に集まった。

美晴はいつものようにみゆきと彩音に腕をがっちりと掴まれて。
やってきた。

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