先生達、後で後悔してもしらないよ。
私は美晴の真正面に立つと。
ボールを思い切り、投げた。


私の投げたボールは美晴の太ももらへんに当たった。

美晴が痛そうな顔をする。
目を背けたくなった。


28球ものボールを受けた美晴はボロボロになっていた。

1人では…立てないみたいだった。


男子が美晴をしばっていたビニールヒモをとると。
体育館のドアが開いて、中山先生がやってきた。

「みんな、体育館に集まってどうしたんだ?」

「来週にあるクラスマッチの作戦をたてていたんです」
私は言った。

私もだんだん、ウソがうまくなる。



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