先生達、後で後悔してもしらないよ。

美晴は職員室で教頭先生や教務主任の渡辺先生、東先生、中山先生から叱られていた。

「もうすぐで学校が火事になるところだったんだぞ!」

「お前はタバコを吸っているのか?タバコは…」

美晴は
「私じゃありません」
と言った。

「私じゃありません」
大きな声で言った。
こんな美晴の声を聞いたのは初めてだった。

「私じゃないって?君のカバンからタバコとライターが出てきたんだから…君がタバコを吸ってごみ箱に吸い殻を捨てたのだろう」
優しく渡辺先生が聞いた。


渡辺先生は安心していた。
これが成績上位の子だったら、内申書が悪くなり、この学校の進学率は下がる。

美晴でよかった…


渡辺先生にとって犯人とかどうでもよかった。
ただ、成績上位の子でなければ誰でもよかった。

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