先生達、後で後悔してもしらないよ。
次の日。
美晴は何事もなかったように学校に来た。


昨日、職員室で美晴が裕貴の名前を出したことはみんなが知っていた。

美晴が教室に入ってくると。
「お前、昨日…タバコを俺が吸っていたって言ったんだってな!」

いつもは黙っている美晴なのに。
この日は違った…

「だって…私、吸ってないもん」

「っていうか…昨日、あれほどの騒ぎを起こしてよく学校にこれるよね?図太いね」
加奈子が言う。


美晴よりも。
毎日、毎日、美晴をイジメるあんた達の神経の方を疑うよ。

「だから…私は」
美晴の言葉を遮ったのは…裕貴が美晴の顔をグーで殴ったから。

美晴は殴られた頬を押さえた。

「あんたさ、誰に向かって口きいているの?」
加奈子が美晴を蹴った。

美晴はしりもちをついて倒れた。

「あんたがタバコ吸ったのに…」
美晴は裕貴を睨みつけて言った。

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