先生達、後で後悔してもしらないよ。
海人は問題集から顔を上げて、私を見た。

睨みつけるような目で私を見た。

「はいはい…分かりました。ごめんなさーい」
ふざけたように海人は言って、数学の問題集を直した。


みんなが素直に数学の問題集を直してくれたことに安心した私は授業を進めた。


だけど。
私は…まだまだ未熟だった。



その日の放課後。
私は職員室で…来週にある中間試験の問題を作っていた。

すると。
職員室のドアが開いて
「失礼ですけれど、坂本先生いらっしゃいます」
とド派手な化粧をした誰のお母さんが入ってきた。

「何ですか?」
教頭先生にもこうやって職員室に怒鳴り込まれるのは初めてだったのだろう?
動揺しているようだった。






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