マイノリティー・レポート
コツコツとここまで書いてきて、何を馬鹿げたことを書いているんだと自分でも思ってしまいますがもう少しお付き合いください。

僕がこの「星の巡り」の回でいいたいことは、おそらくいい帯のなかにずっといられる人もいるんじゃないか?また悪い帯のなかにずっといなくちゃいけない人もいるんじゃないか?ということを言いたいのです。

「ツキが回る」といえど、その程度は個人各々に定められているように思っています。
僕でいうならば、書いてきたように3日間交互に訪れるツキの帯です。それが僕の程度であり、限界でもあるように思えます。そんなことを繰り返しながら、夢や希望に熱中して、自分を見失いながら生きてきたのではと思います。

けれども、その熱中から醒めたときに、新しい自分が姿を現したことは一度もありません。何事にも動じないあるがままの自分がそこにいるわけです。

僕は人間が変われるとも思っていません。個人の程度は定められていて、それを脱却することはできないものではないでしょうか?

「こんなデカダンスでロマンティックなマイノリティ・レポートは、僕だけのことだろうか?」

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