サイケデリックトランスと俺
[いいか?今から俺が言うことをよく聞け。俺はお前にとって都合の良い男になるつもりなんざ更々ねぇんだよ。前にお前は男ができたから、もう俺とは連絡取ったりできないって言ったよな?それなのに男と別れたたら、また連絡を取りたいだと?ふざけるのもいい加減にしろよ?お前は、新しい男できたらまた同じ理由で連絡取れないとか言い出すだろう 。男と別れて寂しいからって俺を使って寂しさを紛らわそうって魂胆が丸見えなんだよ。そうゆう事なら俺じゃなくて他の男を探せ。そんじゃあな]

俺は麻美にメールを送信した。

俺は気に入らないと思った相手に対して、言葉を選ぶなんて真似は絶対にしない。

八方美人になって、わざわざ優しく慰めてやったり、話しを聞いてやったりなんて事は死んでもしたくねぇ。
嫌な奴だと思われようと本心を伝える。
それが俺のポリシーだ。
優しい言葉をかけてもらえると思ってたんだろうがそうはいかねぇんだよ。
ザマーみさらせ。

麻美に言いたい事を言えてスッキリしていると、


「ピリリリリリリリ」


突然携帯が鳴った。
今度はメール受信音ではない。
着信音だ。
携帯のディスプレイに出てる番号は知らない番号だった。



きっと奴だ…!



電話に出れば、きっと面倒臭い話をしてくるに決まっている。

俺は仕事で疲れてるんだ・・・。

いちいち馬鹿女の相手なんかしてる暇はねぇ。

しばらく耳障りな着信音が部屋に響いたが、ちょっとしたらその音も鳴り止んだ。

・・・っと思ったのもつかの間、またすぐに携帯の着信音が部屋中に響き渡った。
携帯を見てみると、さっきと同じ番号。

裕輔「本当いい加減にしてくれ・・・今更なにを話すって言うんだよ・・・」

しかしそんな俺の気持ちなどお構いなしに、一考に止み鳴ろうとしないけたたましい着信音。
切れても切れてもすぐにかかってくる。

糞野郎・・・!

かかってきては切れるやかましい着信音に嫌気が差した俺は、電話に出る事にした。
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