私とあなたと秘密のこども☆
「え、みんな何?…どうしたの?」
私が言うと朔斗先輩はゴホンと咳ばらいして私の方を向いた。
「優衣ちゃん、人間にはね…知らなきゃいけない事と知ってはいけない事がある」
真面目な顔で言われて、ちょっぴりドキッとした。
「はい…」
コクリと頷いて顔を上げると、そこには笑顔の朔斗先輩。
「色々なものに興味を持つのはいいことだ。でも今知らなきゃいけない事がほかにあるでしょ?」
確かに…色々勉強もしなきゃだし、朔斗先輩の言う通りだ。
「そうですね…まずは1番重要なことから考えていくようにします♪」
私がそう言うと、朔斗先輩はニコッと笑ってじゃあ教室に行こうか!と歩きだした。