私とあなたと秘密のこども☆
4組かぁ…
「優衣、全員同じクラスだよ!!」
茜が叫ぶ。
「うそ!!」
あ…ほんとだ!!
紙を見ると、5人全員の名前があった。
「やったな、優衣!!」
抱きついてくる優羽希。
「セクハラ禁止~♪」
聖が優羽希を私からベリベリと引き剥がした。
「優羽希バカじゃない?」
透菜は冷たく言った。
ガーン!!
って感じの顔になる優羽希。
くるっと方向転換して、こっちを向く透菜。
その顔は、赤く染まっていた。
やれやれ…透菜も素直になればいいのに。
思わず笑いそうになった。
「じゃあ、教室行こっか」
私の声に、みんな賛成した。
早速、校舎に入っていく。
私達が通う《私立高橋学園》は中高一貫校で、大学もある。
1年舎・2年舎・3年舎があって、他学年は絶対入れないようになっている。
まぁ、中学・高校の生徒会長は出入りできるけど。
だから、3年舎には初めて入る。
「なんかドキドキするね」
茜がクスッと笑う。
「うん」
私も笑った。
「俺入ったことあるからドキドキしねぇな」