私とあなたと秘密のこども☆



聖がクスッと笑った。



「そっか、聖は生徒会長だもんね」



聖は中1の時からずっと生徒会長を務めている。



3年連続で生徒会長ってゆうのは初めてらしい。



聖のファンの子達がキャーキャー言ってた。



「チャラ男みたいだけど、案外真面目でキッチリしてるよね」



私が言うと、聖はため息をついた。



「チャラ男みたいって…どこがだよ?」



両手を広げて自分を見せる聖。



「ん~…全部」



ちょっとパーマがかった茶葉も、耳についてるシルバーピアスも。



軽く着崩した制服までもが、聖のチャラ男度を高めている。



「ったく…じゃあ何だ?俺が七三分けに教科書を持って制服をピッチリ着たダサ男で良いのかよ?」



……………。



頭の中で、絶対に隣の席になりたくないようなダサ男になった聖を想像する。



「ぶはっ…!良いじゃん、似合うって!!」



笑いながら言った。



「似合わねーって、俺はこのままでいいんだよ」



じゃあ…



「結局チャラ男のままだね」





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